口腔内スキャナー(トリオス)

口腔内3Dスキャナー
(Trios トリオス)とは?

皆さんは「口腔内スキャナー」をご存じですか?
これは、お口の中を小さなカメラでスキャンすると、フルカラーの3D画像を作成できる装置のことです。「Trios(トリオス)」とは、口腔内3Dスキャナーの1つ。
従来の歯型取りの方法は、粘土のような素材をお口の中に入れて、固まるのを待つ必要がありました。不快感を覚えることがあるため、歯型取りが苦手と感じる方も珍しくありません。
しかし、Trios(トリオス)を使用すれば、小型カメラで歯列をなぞるだけで歯型を素早く取ることができます。これにより、不快感をほとんど覚えることなく歯型取りができるようになりました。
近頃では技術の進歩により、歯並びやかみ合わせの状態、歯の色の測定など、より細かく把握することが可能になりました。

口腔内3Dスキャナーの
4つの特長

高精度なデジタルインプレッション

口腔内3Dスキャナーは、性能のよいカメラを使用するため、高解像度でスキャンすることができます。なおかつ、コンピュータで立体的な画像を作成でき、今までの粘土による歯型取りと同じか、それを上回る精度で歯型取りができます。
また、今までの方法では避けられなかった材料の変形が起こりません。被せ物や矯正装置の作製など、正確な型取りが必要な場面で口腔内スキャナーは使われます。

患者さんの快適性の向上

今までは、粘土状の型取り材を使用するのが一般的でした。お口の中に大きなものを入れるため、不快感を覚えたり、吐き気を感じたりする患者さんも少なくありませんでした。
一方で、口腔内3Dスキャナーは、歯列をなぞるだけで済むので、吐き気を伴わずに歯型取りを完了させることができます。

治療プロセスの効率化

今までの方法では、歯型取りしたものに石膏を流し、硬くなるまで待つ必要がありました。そのため、歯科技工士に渡るまでに時間がかかり、その間は治療を進めることができないこともあります。
しかし、口腔内3Dスキャナーは、撮影直後にコンピュータ上で確認や分析ができます。さらに、データは簡単に共有できるため、歯科医師と歯科技工士の間で治療計画や製作物の詳細についてリアルタイムで情報交換を行うこともできるようになりました。
スムーズなやり取りによる効率化で、治療期間の短縮が目指せます。

再現性とデータの管理

口腔内3Dスキャナーに搭載されているカメラは、高性能のものを使っています。そのため、歯の形はもちろんのこと、細かい溝や歯ぐきの形まで詳細に捉えることができます。再現性の高い画像を作成し、お口の状態を忠実にデジタル化できるのです。
これらの画像はデジタルデータとして保管され、治療前後のお口の状態を簡単に比較することができます。また、簡単にバックアップを取れるため、紛失するリスクが少なく、患者さんの記録を安全に長期間保管できます。

口腔内スキャナーを活用した
治療シーン

  • 詰め物や被せ物の作成

    虫歯治療などで削った歯は、詰め物(インレー)や被せ物(クラウン・ブリッジ)などで補い、見た目と機能を回復させる必要があります。これらを作製する時には、歯型取りが必要です。
    口腔内スキャナーを使った歯型取りによって、自分の歯と修復物がぴったりとフィットするように作製できます。

  • かみ合わせの診断

    かみ合わせは、顎の痛みや頭痛など体の不調の原因となることもあるため、状態を正確に把握し、診断することが重要です。
    口腔内スキャナーを用いることで、かみ合わせの状態のデジタルデータを得ることができます。得られたデータを分析することで、かみ合わせの問題を把握し、それにもとづいて適切な治療計画を立てることが可能です。

  • インプラント治療

    インプラント治療は、失われた歯を人工歯根と人工歯で補うことにより、見た目と機能を回復させる治療方法です。
    インプラント治療では、インプラント(人工歯根)を埋め込む位置決めや、インプラント上部構造(人工歯)の作製に口腔内スキャナーが使われます。

  • 審美治療

    口腔内スキャナーは、セラミック治療やホワイトニングトレーの作製といった審美治療の分野でも活躍します。スキャン中に色調の測定も可能なため、より自然な色合いの修復物を作製できるのです。

口腔内3Dスキャナーの注意点

口腔内スキャナーは、さまざまな治療で使われますが、スキャンが難しい場合があります。たとえば、歯の本数が少ない、複雑なかみ合わせは、スキャナーでのデータ取得が難しくなることがあります。また、歯肉の健康状態が悪い場合は、スキャンの精度に影響を及ぼすことも。
患者さんのお口の状態によって、デジタルスキャンの正確性が欠けてしまう場合は、今までの方法による型取りが必要です。

ガイド手術により確実性・安全性を高めたインプラント埋入

オステム・ワンガイドなら、デジタルシミュレーションで計画した位置に正確かつ安全なインプラント埋入が可能です。自分の歯のような補綴物で患者様の噛む、食べる喜びを取り戻すお手伝いをいたします。当院では、オステムインプラント社のワンガイドシステムを導入しています。

インプラント治療を成功させるためには、正確な位置にインプラントを埋めなければなりません。
当院では、歯科用CTで撮影したデータをもとに、術前シミュレーションを行い、インプラント手術用のマウスピース型ガイドを製作します。このガイドは、患者さんのお口の中にぴったりとおさまり、インプラントを正確な位置と角度で埋められるように穴があいています。
手術の時にガイドに従ってインプラントを埋め込むことにより、術前のシミュレーション通りにインプラントを埋め込むことが可能になるのです。
また、ガイドには、埋めるときの過剰な骨の切削を防ぐストッパー機能も備わっており、患者さんのお口の中を守りながら安全に手術を進められます。
ガイド手術はインプラント治療の確実性と安全性を高めるものです。インプラント治療に対する不安を軽くしながら治療に臨めます。

インプラント治療を成功させるためには、正確な位置にインプラントを埋めなければなりません。
当院では、歯科用CTで撮影したデータをもとに、術前シミュレーションを行い、インプラント手術用のマウスピース型ガイドを製作します。このガイドは、患者さんのお口の中にぴったりとおさまり、インプラントを正確な位置と角度で埋められるように穴があいています。

手術の時にガイドに従ってインプラントを埋め込むことにより、術前のシミュレーション通りにインプラントを埋め込むことが可能になるのです。
また、ガイドには、埋めるときの過剰な骨の切削を防ぐストッパー機能も備わっており、患者さんのお口の中を守りながら安全に手術を進められます。
ガイド手術はインプラント治療の確実性と安全性を高めるものです。インプラント治療に対する不安を軽くしながら治療に臨めます。

コンピューターガイデットサージェリー

院長先生インタビュー

導入を決めたきっかけは何でしょうか?
今後の補綴診療は従来型の印象採得から、今後はスキャナーを使ったCADCAMが主流になっていくと考えたためです。
口腔内スキャナ 3SHAPE TRIOS3を活用されるのは、どんな治療の際でしょうか?
CADCAMで作成可能なセラミックInやジルコニアクラウン、ブリッジなど。
また、インプラントのステントから補綴作成までを一貫して作成することができ、シェードテイキングにもつかえるため、ホワイトニング時や補綴時のシェード確認で誤差を少なくすることにも役立っています。
口腔内スキャナ 3SHAPE TRIOS3を導入した治療とそうでない治療と患者さんが感じやすい違いとは何でしょうか?
  • チェアタイムの大幅な短縮が可能
  • 印象時の苦しさ(嘔吐反射がある方など)の軽減できる
  • 印象時のエラーや石こうを流した時のエラーが起こらない
口腔内スキャナ 3SHAPE TRIOS3を導入することで院の掲げる治療方針とマッチした点などはありましたでしょうか?
一度虫歯や歯周病になった部位が二度と再発しないよう、セラミックなど汚れのつきにくい材質を使用することが望ましいです。
今回口腔内スキャナーを導入することで、より精度の高い補綴物を作成することができるようになり、再発の少ない治療を実現することができます。
先生自身が一番やりたい診療、こういう患者さんさんにこういう診療をしたいという想いを聞かせて頂けますか?
口腔内スキャナーの導入によって、患者さんに苦しさがなるべく少ない治療、また精度の高い補綴物を作成することで再発の少ない治療を行っていきます。